チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「ねぇ、それ、チビちゃんのお絵描き帳なんだけど……どうするの?」
「交渉事なら、あたしに任せなさい♪」
ここは、アルカイナの敏腕ネゴシエーターであるゆみの出番である。
「ねぇ~チビちゃん♪
お姉さん達がもっとかわいい新しいお絵描き帳買ってあげるから、これと取り替えっこしようよ♪」
「ええ~~っ!もっとかわいいお絵描き帳なの~~?」
「そう♪ついでにクレヨンも付けちゃう♪」
「やったあぁ~~!」
ものの30秒で話をまとめると、子豚に向かってニッコリと笑ってVサインをするゆみ。
「わたし、新しいお絵描き帳、買って来ますにゃ♪」
すかさず、めいが新しいお絵描き帳を買いに走る。
このあたりのチームワークは、さすが尊南アルカイナの精鋭部隊である。
それにしても、イギリス諜報部MI6でさえ見つける事が出来なかったあの幻の楽譜を、こうも簡単に見つけてしまうとは……
やはりこの連中の強運、ハンパではない!
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