チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「でも、思ったより早く楽譜が見つかってよかったね♪」
奇跡的なこの展開に、チャリパイもアルカイナも喜びを隠せない。
「ふっふっふっ♪」
シチローと羽毛田が、顔を見合わせて笑い声を漏らす。
「いやあ~これで、オイラ達大金持ちだな~羽毛田♪」
「いや、大金持ちになるのは俺達尊南アルカイナだけだ」
「何?」
いつの間にか、レノンの楽譜は涼風の手から、ゆみの手へと渡っていた。
「甘いわね!森永探偵事務所!レノンの楽譜は尊南アルカイナが頂いたわ♪」
「何言ってんだよ!
分け前は折半の筈だったろ!」
「そんなのズルイわ!私が最初に見つけたのに~!」
「アンタは最後まで、アンパンマン描こうとしてただろっ!」
そこはアルカイナの全員が子豚にツッコミを入れる。
「これぞ名付けて『お宝横取り大作戦』とにかく楽譜は今、こっちの手にあるのよ♪全て作戦通りだわ♪…さぁ~みんな逃げるわよ~♪」
「おおぉ~~♪」
楽譜を手にしたゆみの号令のもと、一塊になった尊南アルカイナのメンバーが拳を高々と挙げて雄叫びを上げた。
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