チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



「でも、思ったより早く楽譜が見つかってよかったね♪」


奇跡的なこの展開に、チャリパイもアルカイナも喜びを隠せない。


「ふっふっふっ♪」


シチローと羽毛田が、顔を見合わせて笑い声を漏らす。


「いやあ~これで、オイラ達大金持ちだな~羽毛田♪」














「いや、大金持ちになるのは俺達尊南アルカイナだけだ」


「何?」


いつの間にか、レノンの楽譜は涼風の手から、ゆみの手へと渡っていた。


「甘いわね!森永探偵事務所!レノンの楽譜は尊南アルカイナが頂いたわ♪」


「何言ってんだよ!
分け前は折半の筈だったろ!」


「そんなのズルイわ!私が最初に見つけたのに~!」


「アンタは最後まで、アンパンマン描こうとしてただろっ!」


そこはアルカイナの全員が子豚にツッコミを入れる。



「これぞ名付けて『お宝横取り大作戦』とにかく楽譜は今、こっちの手にあるのよ♪全て作戦通りだわ♪…さぁ~みんな逃げるわよ~♪」


「おおぉ~~♪」


楽譜を手にしたゆみの号令のもと、一塊になった尊南アルカイナのメンバーが拳を高々と挙げて雄叫びを上げた。


< 40 / 91 >

この作品をシェア

pagetop