チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「それじゃあ~チャリパイの皆さん♪楽譜探しお疲れ様でした~♪
あとはあたし達が、しっかり換金しておきますから~~♪」
そんな憎まれ口を叩きながら、シチロー達に背を向け走り出そうとするアルカイナのメンバー達。
「おいっコラ待て!」
アルカイナの裏切りに、慌ててその後を追いかけようとするシチロー達。
そんな中、涼風だけは落ち着いた表情でポツリとこんな事を呟いた。
「…そういえば、さっき楽譜をチラッと見た時気が付いたんだが…途中のページが抜けてたな……あれじゃ曲が完成しない…」
「え……?」
その言葉を聞いて、逃亡しようとしていたアルカイナの足がピタリと止まった。
「…な~んてね~♪
冗談よ~♪冗談に決まってるじゃないの♪」
「さあ~♪
残りのページを探すとするか~シチロー♪」
なんとも、しらじらしい連中である……
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