チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



DA DA DA DA DA!!!


まるで、シューティングゲームでも楽しんでいるように、ドボンは遠慮なくマシンガンを撃ちまくってくる。


ヘリと丸腰という圧倒的な力の差を見せつけて、シチロー達の戦意を喪失させようとしているのかもしれない。


「こんな事ならRPG(対戦車砲)でも持ってくるんだったわ…」


さらりと物騒な事を呟くセイ。


「バカッ!そんな目立つモン持って街歩けるかよ!」


「武器が無いから、逃げるしかないわね」


しかし、逃げるといってもヘリを相手に走って逃げていたのではとても逃げ切れるものではない。


「このままじゃ『ハチの巣』にされるだけだ!車を拝借しよう…」


走って逃げるのにもそろそろ疲れてきたシチローは、手頃な車は無いかと周りを物色していた。


「この人数が乗れる車っていうと…」


「それじゃあ『バスジャック』でもする?(笑)」


そんなゆみの冗談はスルーして、シチローは道路脇にエンジンをかけたまま停車していた、荷台がアルミの箱になっているトラックに目を付けた。


「あのトラックにしよう!」


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