チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「さあ~♪図書館が見えて来たぞ♪」
運転手が心配していた予定時刻ギリギリで、トラックは図書館に着く事が出来た。
「さあ~着いたよ♪後ろの扉も開けてやらないと♪」
思えば、随分と無茶な運転をしてきたシチローは、荷台の中に居た連中の事が急に心配になってきた。
荷台の中には図書館に搬入する書籍もあるというのに、その他に10人もの人間を押し込めていたのだ……みんな、中でノビていなければ良いのだが……
「お~い!みんな大丈夫かぁ~?」
「ビールおかわりぃ~♪」
「まぁ~ボス、もう一杯♪」
「おい、メイ。もうアーリーはねぇのか?」
「つまみは無いの?つまみは?」
「お前らっ!中で宴会やってんじゃね~よ!」
まったく、この連中ときたら……余計な心配なんてするんじゃなかった…
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