チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



あれからおよそ二時間後には、森永探偵事務所でチャリパイ、アルカイナ、そして涼風を含めた全員が戦利品のレノンの楽譜を囲んで打ち上げの宴会が行われていた。



「カンパ~~~イ♪」


「いやぁ~♪めでたい♪実にめでたい♪」


「『チャリパイ』で、こんなに上手く事が進むとは思わなかったわ…」


「さっそく明日にでも、オークションに申し込んでみよう♪」




「ヤッホ~♪大金持ちだぁ~♪」



振り返れば、真実なのかも怪しかったゆみの都市伝説まがいの話から始まったレノンの『伝説の幻の楽譜』探し。


あのMI6でさえも手をこまねいていたお宝を、持ち前の強運を味方にして見事探し当ててしまったのだから、あっぱれというより他にない。


「ねぇ~♪お金入ったら何に使う?」


「オイラは新車でも買おうかな~♪…GT‐Rにしようか、いや…いっそのことフェラーリにしようか…しかしポルシェも捨てがたいな♪」


「私は詩集の五、六冊も出版しようかな♪」


「ねぇ、羽毛田は何に使うの?」


「う~ん、そうだなぁ……










核ミサイル買うにはちょっと足らんか……」



…それはダメだろ……………


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