チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
取引
そして翌日、約束の25日がやって来た。
「あ~そういや、今日クリスマスだったっけ…」
赤や緑のクリスマスイルミネーションで装飾された街並みを歩きながら、シチローがぽつりと呟いた。
「あ~あ~…本当なら今頃はとびっきり豪華なクリスマスパーティーが出来る筈だったのになぁ~」
彼等が歩く新宿の街角では、皮肉にもジョン・レノンとオノ・ヨーコの歌うあの有名なクリスマスソングが流れていた。
「…それにしても…………………………………………………頭痛い……」
あれから、朝方まで続いた『大妬け酒大会』のおかげで全員が酷い二日酔いで頭を抱えていた。
唯一元気だったのは、底無し酒豪のひろき位なものだろうか。
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