チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
「それにしてもドボンの野郎!汚いマネしやがって!」
チャリパイとアルカイナが手強いと知るや、いち早く作戦を変更したMI6。
やり方は卑劣だが、見事にこの楽譜争奪戦のイニシアチブを穫ったと言える。
「おいシチロー…これ、お前らのメンバーに配っとけ!」
そう言って、ふいに羽毛田がシチローに何やら紙袋に入った塊を手渡して来た。
「何、これ…?」
シチローは、ずっしりと重い紙袋の中身を覗き込むと、怪訝そうな顔を羽毛田に向けた……
袋の中には『ベレッタ』が5丁…勿論オモチャでは無い。
「マジで?」
「ああ…用心に越した事は無い。仮にも相手はあのイギリス諜報部MI6だからな!」
そんな羽毛田の横顔は、シチローにはいつになく真剣そのものに見えた。
「羽毛田…………………お前……………………」
「なんだ…………?」
「鼻毛切った方が良いと思うよ………………」
「・・・・・・・・・」
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