チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~



「ぬゎんだとおおおぉぉぉ~~~!!
MI6にケンカふっかけるたぁ~いい度胸してやがる!そいつはどこのどいつだっ!!」



「恐らく、アイツらです!」


部下達はすぐさまに揃って、シチロー達の方を指差した。



「殺ス!!」



鬼の様な表情で懐から取り出した銃をシチロー達に向けて構えるドボン。


「あれっ?もう銃なんか使う気にはならなかったんじゃ無かったの~?」


「やかましいっ!
愛車壊されて黙ってられるか~っ!」


逆上しているドボンに今更何を言っても無駄であろう。


ドボンが引き金を引くよりも一瞬速く、四方八方に飛び退くシチロー達!


DAN! DAN! DAN! DAN!


「ヤロウ!本気で撃ってきやがった!」


素早く倉庫内に積まれている木箱の影に隠れるが、今度はその場所へMI6の一斉射撃が襲いかかる。


「シチロー!こうなったらこっちも応戦だ!」



いち早くそう叫んだのは、アルカイナの羽毛田だった。


元々戦闘は得意分野のテロリストである。


こんな展開もあろう事かと、既に全員に武器も配ってある。


「お前らにも銃を配っておいただろ!」


「コレの事ね……まさか本当に使う羽目になるとはね…」


攻撃こそが最大の防御である……ベレッタを握り締め、チャリパイも覚悟を決める。


《MI6vsチャリパイ~アルカイナ連合+黄昏の詩人》
の熾烈な戦いが始まった!


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