チャリパイ13~ジョン・レノンの幻の楽譜~
果たしてこの銃撃戦、いったいいつまで続くのだろうかと思いきや、その終結は意外に早く訪れた。
「もういい!撃ち方やめ~~い!」
突然そう叫んだのは、
MI6のジェームズ・ドボン。
「なんだ?…一体どうしたんだ?急に…」
突然の休止宣言に、顔を見合わせて戸惑う羽毛田とサトそしてセイ。
「おい!どうした!
降参か?」
「只今丁度、午後三時。《ティータイム》だ…
銃撃戦なんてしている場合では無い」
「はぁあ~?」
弾痕だらけの荒れ果てた倉庫の中で、そそくさとテーブルを設置しティーカップを並べ始めるMI6のメンバー達。
イギリス人というのは、こんな時でさえ《三時のティータイム》をやらないと気が済まないらしい。
「この続きは、そうだな…四時からでどうだろう?」
ダージリンの香りを嗅ぎながらのそんなドボンの問いに、一気にやる気の失せてしまった羽毛田が、呆れ顔で持っていた銃を放り投げる。
「や~めた!馬鹿らしい!やってられるかっ!」
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