先輩&後輩


ー練習中ー


「すごいね、バドミントンってハードだね」
「ねー、あたし公園のレジャーみたいなのしか知らなかったよ……」

二人で、練習を見ながら感動する。

「どう、二人とも」
「「すごいですね……」」
「ふふっ、でしょ?特に松川と竹本のダブルスはすっごく強いんだよ」
「へぇーそうなんですか」

さっきまで、ダラダラとしていた松川先輩は、練習が始まった途端人が変わったような感じがした。


「あ、のっぽ」
「へっ?」

ぼーっと先輩をみつめていたら
急に声をかけられ、変な返事をしてしまった。

「お前、バド入るの?」
「まだ、何も考えてないです。今日も付添ですし」
「ふーん、でもお前バド向いてそうだな」
「そうですか?どこからそんな根拠が?」
「勘だな。」

先輩はドヤ顔をしながらあたしを見る。
< 10 / 292 >

この作品をシェア

pagetop