先輩&後輩
ー体育館ー
「亜紀、どの部活を見に来たの?」
「んー、バドミントンだよ。知り合いの先輩がいるんだ」
「へー」
「あたし、バスケ見てくるね!」
「うん、いってらっしゃーい」
桃は、一人ですたすたとバスケ部のほうに行ってしまったので、
亜紀と一緒にバドミントンを見に行くことにした。
「いるかなー?」
「どの先輩?」
「えっとねー……あっゆずせんぱーい!」
亜紀は、先輩を見つけ大きく叫んだ。
「ん?あっ、亜紀ちゃんと瑠色ちゃんだ!」
先輩は、にこにこしながらこちらに駆け寄ってくる。
「お久しぶりです、先輩」
「久しぶりー、2週間ぶりかな?」
「そうですね」
「亜紀の知り合いの先輩って、柚先輩だったんだ」
「うん、瑠色知り合いだったの?」
「今日、朝困ってた時に助けてくれたの」
「へええ」
「二人とも、見学?」
「「はい」」
柚先輩の問いに二人で答える。
「じゃあ、壇上にあがって座ってみててくれる?」
「わかりました。」
先輩に軽く礼をして二人で壇上に上がりその場に座った。