君と僕と


下校中の生徒たちが少ない

まぁ

当たり前ったら当たり前か


なんせ俺たちは帰宅部だし

優が今日はギター弾かないから、帰るのが早い


「ねぇ、どこのマック行くの」

「え?ん〜。駅の近くでイイんじゃない」

俺たちが通ってる学校の近くにはけっこうそういう店がある

一番近いのは駅の近くだ



「ねぇ……」

優が深刻な顔をしている


「どうした?」

「お金……。ないんだけど……」

「貸さねぇぞ」

「早ッ!!え〜、イイじゃんかぁ〜!」

優がまた肩パンしてくる


「わぁっ〜たよ!おごってやるから叩くな!!」

「わぁ〜い♪」

笑顔で俺を見てくる


俺……

遊ばれてる……?


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