君と僕と


少し冷たい手が気持ちいい

私は眼を閉じた
それでも憲斗は頭をなでてくれた


しばらくしたら憲斗はなでるのを止めた


私はまだして欲しくて
まだそばに居て欲しくて

私は「う~」とわざと唸った




「どした?優」

「私がいいって言うまで…頭なでてて…」

ちょっと恥ずかしかった
だから布団が口を隠していたけど、憲斗は聞いてくれていた


「ん」

って素っ気なく言うと、また手が優しくなでてくれていた





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