君と僕と


「憲斗ぉ…。バカ…、全然大丈夫じゃないし…」

泣きそうな声

自分でもわかる
だって

だって……


「うぇぇえぇえん!ひっぐっ…」

ヤバい
涙が止まんないよぉ


恥ずかしいさと、情けなさ
それに憲斗に対する怒りとかが混じってる


「え?優?お…おい!」

憲斗が焦ってる
でも憲斗が悪いのに


「な?落ち着こ?ほら…」

頭をイイ子イイ子してくれる


「ひっぐっ……うっ…うぅっ…」

たぶん今顔ぐちゃぐちゃなんだろうな〜なんて。そんなコトをちょっと考えてしまう


「ほら、ギター片付け。ちょっと落ち着くまで歩こっか?」

そう憲斗が言って、ギターを片付けるのを手伝ってくれた


「じゃ、ちょっと歩こうか?」

片し終わって、そう言ってきたので

私はコクンと頷いた


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