君と僕と


なんだろうって思って、後をついて行こうと思ったら、憲斗が息を切らしながら戻ってきた


「はい、これ。寒いだろ?」

そう言うと、黒いマフラーを渡してきた

と、いうよりも
すでに私に巻こうとしていた


「ぷっ!ちょっと憲斗!くすぐったい!」

「え?そう?ごめんごめん」

「ひゃあ!??」


ひんやりとした憲斗の手が後ろから

私の口元に当たった


「〜〜っ!!もうイイよ!自分で巻くから!」

私は憲斗からマフラーを取って、自分で巻いた


イイ香りがする
憲斗がいつも付けてる香水の匂いかな?

ここまで近くで嗅いだコトないから分かんないよ


と、いうより

コイツわざとらしい

なぜかそう感じてしまう



なんでだろう


< 8 / 32 >

この作品をシェア

pagetop