はじめましてо

ココ「ヒロトさ・・・・」

ヒロトの腕にすがりつこうとしたココ。
の手を振り払い猛ダッシュをかますヒロト。

32歳には見えないダッシュ~。

すぐさま車に乗り込み駐車場を後にする白いゲレンデ。

テールランプを見送るココとハゲマッチョ集団。

ココ「・・・・・。」
マッチョ「・・・・・・。」

5分前に夜景見ながら“どんな事からも守る”って・・・・。
K-1一歩手前の強さなんとちゃうんかい・・・・。


ヘナヘナと座り込むココ。


マッチョ「姉ちゃん。男はシッカリ見定めなあかんで。」


マッチョに慰められるココ。
マッチョの顔を見ていると涙が出てきた。

ヒロトの車で神戸まで来ていたココ。
すでに終電は出た後。

マッチョはわんわんと泣くココを必死でなだめ、家の近所まで送り届けてくれた。


マッチョ改め
テル君(24歳)

テル「ココちゃん、男はちゃんと見定めや。って、俺らがダメにしてホンマごめんな。」

黒いハマーで走り去るテル君。
見かけによらず良い奴。

知らない男の人の車に簡単に乗るなんて、
犯されて捨てられてもおかしくないのに。

危機感の薄いココ。


テル君は今後良いお友達になりました。


ヒロトにはその後、

『娘が行方不明なんです。3日も連絡が取れないんです。』

と母のフリをしてメールを送っておいた。

最後に連絡取ったのはヒロト。
最後に一緒に居たのもヒロト。

見捨てたのもヒロト。

当分はニュースや警察にビクビクしながら過ごしたはず。


ただじゃ転ばないココ。



次の週、お詫びとしてテル君が飲みに来てくれ、
たくさん笑わしてくれて復活。




ヒロト(32歳)

-----終-----


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