チキン彼氏を救出せよ!!
「麻耶彼氏いないみたいだし、応援するよ!!」
ニコニコしながら南野莉子が言った。
なかなかいい奴だな南野莉子……。
昨日は偽大和撫子とか言ってごめんな。
とか心の中で謝ったりする。
「南野さん、優しいっすね。」
俺が関心しながらそう言うと、
「あ、でもあたしにも協力してくれる?」
「協力?
なにに?」
すると南野莉子はいきなり顔を真っ赤にさせて、
「絶対、内緒だよ?」
と上目づかいで言う。
おー
美人がやるとなかなかすごいなー
でも俺あんま上目づかい好きじゃないから
効かないんだよなー
「うん。」
俺が動揺せずすんなり答えたからか、南野莉子は少し恥ずかしそうな顔をした。
「白石君がさー…
気になるの。」
もじもじしながら言う南野莉子。
一方、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受ける俺、蒔田那央…。
………え
え、え、え、
「えぇええぇええぇええぇえーーーーーーー!!!!」