チキン彼氏を救出せよ!!
「本当に大丈夫?」
突然背後からなんの違和感もなしに鶏に話しかける男の声が。
振り向くとそこには大きなツナ缶がプリントされたTシャツを着た男が。
…ってまてよ、聞いたことあるナレーションだな…。
「えーっと…。」
あたしが言葉に詰まっていると、
「あ、俺あの恐ろしい女の兄で、碧っていいます。」
さらりとそう言ってさらりと微笑する男は、赤井碧だったご様子。
「鶏が喋るなんて面白いねどういうシステム?」
お兄さん微笑しながら視線は鶏から離さないよってなんか恐いけど大丈夫か、あたし達。
「えー…人間がいきなり鶏になっちゃったシステムです。」
「……………。」
「なっちゃったシステムです。」
「………ファンタジー?」
「いいえ、コメディーです。」
「……………。」
「……………。」
「…あらそう。」
最終的にお姉しゃべりなお兄さん大丈夫か。