チキン彼氏を救出せよ!!
「ちょ、わたあめ!!」
あたしは蒔田とわたあめの席の間に割りこむ。
「え?
あの……誰ですか?」
わたあめは気持ちあたしを睨みながら聞いた。
誰ですか?
じゃねーよ。
蒔田とさっきまで喋ってんの見てなかったのか!!
何故かあたしはわたあめに対して敵意むき出しである。
「クラスメイトだよ!!」
「知ってます。」
わたあめは動揺もせずサラリと答えた。
こ……の……
わたあめがーーー!!
あたしのボケを!!
場を和ませようとかましたボケを!!
スルーするなんて!!
許せん…
最初っから気に入らなかったけど…
さらに気に入らない!!
「まぁまぁ莉子ちゃん、落ち着いて。」
なんて呑気にヘラヘラしてる蒔田によってイライラはヒートアップ。
「うるさい蒔田巻き貝。」
「俺がわたあめと仲いいからって嫉妬すんなよ。」
「するわけないやろ!!」
「じゃあなに?」
あたしは蒔田の耳元まで近付き、ボソッと呟く。
「あの子、ぶりっ子じゃん。
あたしそういう子苦手なのよ。」
すると蒔田は、
「俺も別にわたあめ好きじゃねーよ?」
との問題発言。
確実に今わたあめ聞いてたし。
あーあ、
知ーらない。