チキン彼氏を救出せよ!!


「おい…」

俺が注意しようと女子達のところに行こうとすると、坂城は俺の腕を掴んで首をふった。


「いーよ、ほっといて。」


「いや、よくねーだろ」


俺がそう言ってまた進もうとすると、


「だから、いいんだって!
やめてよ!」


今度は怒鳴られてしまった。


その声はもちろん女子にも聞こえていたようで、辺りはシーンと静まり返った。


「…あたしが、いいって言ってるんだから、余計なこと、しないでよね…。」


坂城はそう言って教室を出ていってしまった。


「あ、待って!」


碧が慌てて追いかけにいった。


「…おい、お前ら。」


女子に腹が立っていた俺はそのまま女子達のところへ行く。


「ストーップ!」


1人の男が俺と女子達の間にわって入ってきた。


「なんだお前。」


「俺か?
俺は神田 駿だ!
以後よろしく!」


そう言って物凄く爽やかに笑う神田。


「はぁ…」


…とりあえず、名前とキャラ濃いことしかわかんなかった。



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