チキン彼氏を救出せよ!!
「で?
宝って結局どこにあったの?」
あたしは蒔田から宝を奪って、見る。
宝は、なにかの空き箱に、でっかく『DAKARA』と書いてあった。
「ローマ字も書けないのかあいつは」
あたしは呆れてため息をつく。
「…み…み…
みなみの…」
あたしの足元から聞こえるうめき声。
「あ、蒔田くん。
どうしましたか?」
あたし、思いっきりニヤッと笑ってやる。
…なんか、超気持ちいい!!
「…あ、あれを…。」
蒔田がふらふらしながらも立ち上がり、あたしの後ろを指差した。
そこには…。
「ぎゃぁぁ!!」
口をふさがれ約10分…なわたあめが、物凄い顔をしていた。
「やばい!
窒息する!」
苦しそうなのに笑っているのがかなり薄気味悪い…。
あたしは急いで口からタオルをはぎ取る。
「ぷふぁあ!!」
わたあめは満足そうに息を吐く。
「てか、鼻ふさがってなかったのになんで窒息?」
あたしは驚きでドキドキしていた心を隠すように早口で言った。
そんな時、わたあめからびっくり発言。
「ん?
自分で自分をいじめてたの。」
………なんかもう、
なんもいえない。