チキン彼氏を救出せよ!!
3...チキンかも彼氏
携帯トラブル
宝探しは無事に終わり、月日は流れ…
新学期の慌ただしさが徐々に薄れた、入学1ヶ月がすぎたある日、南野莉子は気付く。
「………
なんてこった。」
隣りでお弁当を食べていた麻耶がこっちを見る。
「どうした?」
「あ…あたし…
白石くんのアドレス知らない……。」
そう。
携帯のアドレス帳に白石くんの名前がない。
てゆーかよくよく考えたらメールも電話もしたことない。
麻耶は超目を見開く。
「………は?」
「…なんでだろう。」
「こっちが聞きたいわ。」
麻耶は呆れたようにそう言って白石くんのほうを見る。
「白石くんに聞かれたことないの?
つーか莉子は聞いたことあるの?」
……………。
「両方とも、無です。」
「はぁぁー!?」
「あぁー!?」
急に低ボイスが混じってきたので辺りを見回すあたし。
「南野ちゃん、本当に付き合ってんの?
それ。」
そう言って首を傾げてるのは…
なんでか神田くん。