チキン彼氏を救出せよ!!


「てか、電流コードって、なんでそんな物騒な…」


と言った瞬間、麻耶にグイッと引っ張られた。


「…莉子。」


「もう、なによ!?」


「神田は化学部だよ。
だから物騒なんて言ったら怒るよ。」


そう言われたので神田くんのほうを見てみると…


なんか、プルプル震えてらっしゃる!?


やば……
なんかよくわかんないけど、やばくないか!?


「か、神田く…」


「南野ちゃん!!」


「は、ハイ!!」


突然名前を呼ばれたあたしは物凄い勢いで返事をする。


「…白石に謝ってきてくれ!!」


は………


「あぁあぁ!!??」


あたしはガタンと椅子から立ち上がり、神田くんを見る。


「こわっ!!」


麻耶が若干ひいて…いや、だいぶひいてるけど、そんなの関係ね~。


「自分で壊したくせになんであたしがっ!!」

あたしがそう言ったその時。

「……南野さん…?
俺の席の周りでなにしてるの?」


………このタイミングで……
被害者、帰還す。



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