イケメン生徒会

学級委員





萌「あの…さぁ…。上杉って・・・なんなの?」



そう、それは、今一番気になっていること。



上「は?」



萌「だって、遅刻しても先生に怒られないし、女子にはキャーキャー騒ぎまくられてるし、人の委員会勝手に決めちゃうし…。なんでそんな…一番エライみたいなことができるの?」



上「お前…知らないのか?」



萌「うん♪何かあるの~?」



上「俺は、生徒会役員だ。」



萌「・・・。」



・・・。



え・・・?



萌「えぇぇぇぇッ!?生徒会って、あの、超美形で、超金持ちしか入れないって言う、生徒会?あの…会長が、入学式で2文字しか話さない…あの生徒会!?」



上「あぁ。今朝の式にだって、特別席に俺はいたはずだ。」



萌「嘘でしょ・・・。」



上「お前、ホントに何も知らなかったようだな。本来ならば、生徒会役員には、敬語で接しなければならない。教師や会長などを除く、すべての校内関係者が。教師でさえも、俺たち生徒会役員の言うことは絶対だ。もちろん、生徒たちも。だから、俺はお前を学級委員にすることが簡単にできた。」



萌「…。」



上「本当のことを言えば、俺は学級委員になるつもりなんて、なかった。」



萌「でも、生徒会長にいわれたんじゃ…」



上「あれは嘘だ。ただ…なんだか平凡なお前をイジメてみたくなった。」



萌「はぁぁぁぁ!?」



上「案の定、お前は面白いヤツみたいだな。」



…!?



上「とりあえず、やるべきことはやるべきことだ。学級委員の仕事とやらを、すべて終わらせてしまおう。」



萌「・・ぇ、ぅ、うん…。」





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