イケメン生徒会
優李は、必死に涙をこらえながらも、話をつづけた。
優「……流は、誘われたサッカーチームに入ったんだ。
そこは、地獄だった。
周りの人は、集中狙いで流に向かってボールを蹴ってくる。
避けようのないような、至近距離で。
流は毎日傷だらけになってた。
でも、「サッカーボールにやられたんだから何も言えない」って笑ってごまかしてた。
そして、とどめは秀之亮の…
意図的人身事故。
遠征で電車を待ってる流を…
線路に突き飛ばした。
おかげで流は足を複雑骨折。
ケガは治っても、二度とサッカーなんてできない足になった。
今でも。
流にとっては、サッカーが1番の大切なものだったのに……」
優李は結局、泣いてた。
私は何も言わずに横で見守った。