願いの森
ある日、綾音は素敵な秘密を知りました
村のどこかに願いの叶う願いの森があると
「願いの森は、どこ?」
綾音は必死に村人たちに聞きまわりました
これで、あの大嫌いな悠里から離れることができると思って
でも1人として願いの森の居場所を知ってる人はいませ。
綾音は落胆し、地面に座り込みました
そのとき、目の前を通った兎が言ったのです
「火に飛び込めばきっと願いの森に行けるよ。」
本当か嘘かわからないけど
あいつと離れるためなら死んだってかまわない
そして、兎の言葉通り、火の中へと飛び込んで行ったのです
火は綾音を森に連れて行くどころか、
美しい綾音を烈火のごとく焼き尽くしました
残ったのは穢い灰
美しさのカケラも残っていません