願いの森
それを聞いて村人たちは皆、恐ろしい出来事に震え上がりました
・・・・1人をのぞいて
そう、悠里は親友が消えて悲しむどころか喜んでいました
「やっと、綾音が消えた。」
あの自分より美しい綾音を見なくて済むと思うと
嬉しさのあまり涙が頬を濡らしました
その姿を見て、村人たちは言ったのです
「ああ、なんて優しい子だろう。」
その日の夜、悠里は夢を見ました
兎が言っています
「満月を見ながら願いを唱えなさい。
そうすれば願いの森にくることができる。」
悠里は喜びました
ちょうど今日は満月
悠里は願いを言いました
「綾音より、美しくなりたい。」