傷恋
傷跡を触れば、甦るあの記憶。


辛いだけのいらない記憶。


こんな傷のせいでどうして私の人生は


狂ってしまったのだろう。


中学へ入学した時は、不安でしかなかった。


周りの人の目が、痛かった。


同じ小学校だった子は、違う小学校の子に変な噂を教えていた。


辛くて、逃げたくて


でも、逃げれなかった。


「傷女って本当に、気持ち悪い。」


そんな悪口もう慣れた。
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