繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
俺はベッドから抜け出し、
後ろから栞を抱きしめ
頬にキスをした。
栞は切なげな視線を俺に投げ掛け、キスを返す。
俺は昨日用意したネックレスを、
そっと栞の細い首に付けた。
栞は少し驚いた様子で俺を見上げて、そして…唐突に泣きだした。
「どうしたの?
気に入らなかった?」
「そうじゃないの…。
嬉しい…。
光基…ごめんね…ごめん…。」
何が"ごめん"なのかさっぱり分からずに、俺はうろたえた。
「光基…ごめん…。
あた…し……の…」