繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
「田舎に帰るまでに
必ずまた来るから。
絶対あすかちゃんの事
指名するから。」
社交辞令なんかじゃなかった。
本気でまた会いたかった。
俺はもうこの時、
あすかの事を風俗嬢としてではなく、一人の女性として見ていたんだと思う。
「それで…帰る前に一度だけ
一度でいいんだ。
俺と店の外で会ってください」
あすかは
困ったように
少しだけ微笑んでいた。