繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
届け、想い
3月下旬――。
アパートを引き払う二日前
慌ただしい中
やっとの事で年次休暇(有給のこと)を取った俺は
あすかに会うために《黒猫》の扉を叩いた。
『客』である俺が
あすかに会おうと思ったら、
今のところこの店で指名するしか
方法は、無い。
会って
伝えたい事――。
客の言う事なんか
風俗嬢であるあすかが
本気にしてくれる筈が無い。
まして…
俺の気持ちを
受け入れてくれる訳が――
だけど…
伝えないと
一生後悔するって思ったんだ。
アパートを引き払う二日前
慌ただしい中
やっとの事で年次休暇(有給のこと)を取った俺は
あすかに会うために《黒猫》の扉を叩いた。
『客』である俺が
あすかに会おうと思ったら、
今のところこの店で指名するしか
方法は、無い。
会って
伝えたい事――。
客の言う事なんか
風俗嬢であるあすかが
本気にしてくれる筈が無い。
まして…
俺の気持ちを
受け入れてくれる訳が――
だけど…
伝えないと
一生後悔するって思ったんだ。