繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜


そして

俺の気持ちを見透かしたかの様に
こう聞いてきた。



「今日で…ここ最後なんだよね?

 どうしようか?

 普通にプレイする?

 それとも…少し話そうか?」



俺は
あすかと少しでも長く話していたかったから
迷わず後者を選んだ。



「ん。わかった。

 じゃあ、話してよう。

 あたしもね、今日はなんとなく

 プレイするよりあなたと話して
 いたかったの。

 とりあえず、服、着よ?」


あすかの言葉が
営業的発言だとしても嬉しかった。




これから少なくとも数時間、
あすかの時間は
俺だけの物になる。



もし


これっきり会えなくなっても
後悔しないように……


想いを……伝えなくちゃ。


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