繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
夢のような数時間が過ぎ
いよいよ時間もあと残り少なくなった頃
俺とあすかの間に
沈黙が訪れた。
気まずいわけじゃなく
むしろ心地よい、
それでいて切ない…。
ドキドキしてる…
けど、すっげえ気持ちいいこの沈黙――
こんな時間を
ずっとずっと
あすかと分け合えたら
どんなに幸せだろう。
ベッドの上
俺と背中合わせで体育座りをしていたあすかが不意に呟いた。
「もう…会えないのかな…
寂しいな……
どうしたらいいんだろう……」
振り向いて
覗き込んだ瞳には
涙がいっぱい溜まってて…。
あすか……
…俺…もう…
…ヤバい…かも……