繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
……!!
いや!!だめだ!!
ここで本当の俺を出しては!!
まだ本来の性癖を見せちゃいけない!!
今度こそ間違いなく
嫌われる!!
でも…!
…だめだ。
妖しく悶える栞をまのあたりにして、
俺の理性の糸が切れた。
俺は昨日店でやったように、栞の胸に爪を立てた。
栞は悲鳴を上げた。
俺はそのまま
力を込めてゆっくりと手を移動させる。
栞の白い胸に、
幾すじもの赤い線が刻まれる。
同時に栞が
俺を締め付ける。
髪をわし掴みにし、
太ももや腰の辺りも引っ掻いてみると、
栞の体は熱を帯びて、
声は歓喜の叫びに変わる。
「みつ…き!…みつき!」
体のあちこちに引っ掻き傷を作り、苦悶の表情を浮かべながらも、
そのたびに俺を締め付け
そして俺の名をうわごとのように繰り返す栞。
やっぱりだ…。
前から少しだけ抱いていた疑問。
栞はSなんかじゃない。
栞は
Mだ。