繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
……!?
栞…!?
隣で眠っていたはずの
栞の姿がないことに気付き、
俺は飛び起きた。
「おはよ…。」
「あ…あぁ、おはよう。
…もう起きてたんだ。」
栞はすでに起きて、髪を整えているところだった。
枕元のアラームは
AM 7:36を表示している。
「今日引っ越しなんでしょう?
急がなくていいの?」
「手伝いが来るのは昼過ぎだから
平気。」
「…そう。」