繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
《件名:ごめん。》
《ゆうべはホントにごめん。
栞に直接会って謝りたい。
今からそっちに行きます。》
俺はメールを送信して、
髪を乾かす間ももどかしく、
車に飛び乗った。
幸い今日は土曜。
明日の夕方までは
自由になる時間はある。
今から車を飛ばして3時間半…。
夕方には栞のいる街に着く。
今日の夜か…じゃなくても
明日会って、
ちゃんと顔を見て謝らなきゃ。
栞が会ってくれる保証も無い。
でも、そんなの関係ねえ。
とにかく行かなきゃ
俺自身が納得いかない。
そう思い込んで、
俺は車を走らせた。