繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
俺、一人で勝手に早とちりして、
こっち来ちゃった…って事?
「やっぱり…
最後まで見てなかったんだ…」
呆然としている俺を見て、
栞が言った。
「…嘘…って…。」
俺は力が抜けて、
ガックリとハンドルに突っ伏した。
「…あたしの方がごめんだよね。
光基からの慌てたメール見て、
何となく最後まで読んでないな
って始めから思ってたの。
まさかこっち来るなんて
思ってなかったし…。
でも…こっちに向かうって
メールが来て…
嬉しくて…会いたくて…。
黙ってたの…。」
なんだよぉ、それ…。
俺、ホント馬鹿じゃん…。