繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜
俺は待ち合わせの一時間半ほど前に到着し、新町をうろついていた。
土曜の午後の新町は、家族連れや
学生とおぼしき集団で賑わっていた。
ふらりと入ったデパートのアクセサリー売場で、可愛らしいネックレスを見つけ、即買いした。
栞、喜んでくれるかな。
こう云った類のセンスについては
全くもって自信が無いが、
細身のペンダントヘッドに、
小さな石が光っていて、
なんとなく栞に似合うかなって
思ったんだ。
そして、待ち合わせ時間の午後5時、小さな包みを抱えた栞が姿を見せた。