天☆地戦争
メドゥーサは目の前に蠢き形づくった物体を信じられないでいた。
《嗚呼…なんと嘆かわしいコトだ…。
望まれて生まれ落ちなかった者よ…。お前は、とうとう神にまで反するか!!》
空に浮かぶ人型の雲は、荒々しく言い放った。
メドゥーサは目を見開いた。
『反する…?アタシがかえ?いつ反したと言うんだぃ!?』
震える体を必死に押さえ込み、神と向き合う。
《なぜ“知恵の実”を口にした!!なぜ禁忌を犯すのだ!?
大人しくしておれば、そのままでいられたものを…。》
メドゥーサは素早くイヴを見た。
怪しく笑いを浮かべるその表情に、恐怖で顔が歪んだ。
《まぁ、よい…。もともと存在しえない者だ…。
さぁ!!罪人よ!罰を受けよ!!
お前が大切に思うものを汝に捧げよ!》
イヴの掲げた赤子が金色の光沢を放つ。
『やめて―――ッ!!』
メドゥーサは、甲高い叫びをあげながら、必死に駆け出した。
(失いたくない!我が子を…!アダムとのたった一人の子…!)
メドゥーサは泥だらけになりながらも必死に前に進んだ。我が子を取り戻すために…。
(あと少し…)
手が我が子に触れようとしたその瞬間、赤子は閃光に包まれ、天に昇っていった。
メドゥーサは、愕然としてその場に膝をついた。
頬を大粒の涙がつたる。
傍らでは、イヴが優越感にひたり、大声をあげて狂ったように笑っていた。
その笑いに、メドゥーサは拳を固く握り、地面を力任せに殴りはじめた。
悔しさ、無力さ、様々な感情が拳に含まれていた。
しかし、どれだけ悔やもうと、我が子はもうかえってこない…。
《嗚呼…なんと嘆かわしいコトだ…。
望まれて生まれ落ちなかった者よ…。お前は、とうとう神にまで反するか!!》
空に浮かぶ人型の雲は、荒々しく言い放った。
メドゥーサは目を見開いた。
『反する…?アタシがかえ?いつ反したと言うんだぃ!?』
震える体を必死に押さえ込み、神と向き合う。
《なぜ“知恵の実”を口にした!!なぜ禁忌を犯すのだ!?
大人しくしておれば、そのままでいられたものを…。》
メドゥーサは素早くイヴを見た。
怪しく笑いを浮かべるその表情に、恐怖で顔が歪んだ。
《まぁ、よい…。もともと存在しえない者だ…。
さぁ!!罪人よ!罰を受けよ!!
お前が大切に思うものを汝に捧げよ!》
イヴの掲げた赤子が金色の光沢を放つ。
『やめて―――ッ!!』
メドゥーサは、甲高い叫びをあげながら、必死に駆け出した。
(失いたくない!我が子を…!アダムとのたった一人の子…!)
メドゥーサは泥だらけになりながらも必死に前に進んだ。我が子を取り戻すために…。
(あと少し…)
手が我が子に触れようとしたその瞬間、赤子は閃光に包まれ、天に昇っていった。
メドゥーサは、愕然としてその場に膝をついた。
頬を大粒の涙がつたる。
傍らでは、イヴが優越感にひたり、大声をあげて狂ったように笑っていた。
その笑いに、メドゥーサは拳を固く握り、地面を力任せに殴りはじめた。
悔しさ、無力さ、様々な感情が拳に含まれていた。
しかし、どれだけ悔やもうと、我が子はもうかえってこない…。