天☆地戦争
すっぽり覆われた闇が次第に青くなってきた。
霧が地上から大穴に振込んできている。
「なぜ私がその話を知っているか?」
ディヴァイアはすくっと立ち上がり、2人を見下ろした。
「その話を、聞いたんです。…先代アダムに…ね。」
2人の眼光が見開く。
頬を冷たい汗がつたう。
「な…んだと?てめぇ!何で先代アダムから…!?」
メドゥーサは、ディヴァイアの胸ぐらを掴み怒鳴った。
ディヴァイアは、微かに笑いをこぼした。
「なぜ?それは…私が先代アダムと先代メドゥーサの子だからですよ。」
メドゥーサの胸ぐらを掴む手が強くなった。
「嘘をつくな!!てめぇ、先代アダムと先代メドゥーサにそんな接点あるわけねぇよ!!」
「嘘じゃないですよ。信じられないならそれはそれでいいですけど…なら、コレを…」
ディヴァイアは懐から一冊の古びた冊子取り出した。
羊の革で作られた冊子をメドゥーサは掴み取り、中身を確認した。
ノアも、メドゥーサに近づき、冊子を覗き込んだ。
冊子を覗き、ノアの瞳がさらに大きく見開かれた。
「これ…、初代アダムの日記!?何でアンタがコレを持ってるの?」
ノアは、困惑した表情でディヴァイアを見上げた。
「コレは、アダムと名が付く者が受け継ぐ書物です。
しかし、先代は、継承者でなく、ソレを私に渡した。
なぜか?真実を伝えるためですよ。
そして…」
ディヴァイアは胸元を整えた。
「私に託したのです。真実を皆に伝え、世界を変えるコトを!!」
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