天☆地戦争
「ノア…アンタはさぁ〜…甘すぎるンだよぉ…。選ばれし者に託すため…、終焉を迎えるため…。アタシ等は死ななきゃならないんだよぉ。そうして神に選ばれた者…」
メドゥーサは振り返り、自らの背後にそびえたつ崖の上にいる黒髪の少年に目をやった。
「んっふふふ…。今崖の上にいる坊や達に全てを授けなきゃならないんだよ。」
目が合った瞬間彼女は、口元を緩ませ、やさしく微笑んだ…。黒髪の少年は、目をぱちぱちさせた。
…メドゥーサが微笑んだ…。彼女にとってめずらしいことが起きた。少年はじっと彼女の背を見つめ続けた。
「なぁ、ノア。可哀相とか言ってる次元じゃあねぇんだよ。これは神のご意志だ。」
アダムは、静かに瞳を閉じた。しかし、口は動いたままだ。
「たとえそれが我が子でも…アイツは…いや、アイツ等は俺達を越える存在だ。…心配無用!」
口から大量の煙を吐き出した。耳まで口が裂けた。
「さぁ…、安心して死にな。」
ノアはじっと黙り込んでいたが、とうとう動いた。体を支えていた剣をしかと両手で握り締め、前方に突き出した。
「主も相変わらずおしゃべりよのぅ…。どれ、一つ御灸を据えよう。」
ノアの挑発に対し、アダムの肩眉がピクリとあがった。それを愉快そうにメドゥーサは眺めていたが、彼女も痺れを切らし、杖を突き出した。
「この期に及んでまだ生き延びる気かぇ?」
その問いに、ノアは鼻で笑った。
「笑止…。誰がただで死んであげるものか…。この老婆…最期の最期まで、しぶとく生きてやるわい!!」
声と同時に、ノアは剣を天に向けて振り上げた。時同じく、他2名も最後の攻撃態勢に入った。目一杯力をため込む…。3人の声が重なった。
「さらばだ!!」
武器を一斉に振りかぶり、彼らの攻撃がぶつかった瞬間、辺り一面に鈍い地鳴り音が響き、草原一帯が真っ白になった。崖の上にいた少年達は、いきなりの突風を必死に耐えていた。ひどい砂埃で目も開けられない。足元が地響きでグラグラとゆれた。
…次第に揺れは治まり、前方を覆い隠していた砂埃も晴れてきた…。そして、突如、少年達の視界が開けた…。
メドゥーサは振り返り、自らの背後にそびえたつ崖の上にいる黒髪の少年に目をやった。
「んっふふふ…。今崖の上にいる坊や達に全てを授けなきゃならないんだよ。」
目が合った瞬間彼女は、口元を緩ませ、やさしく微笑んだ…。黒髪の少年は、目をぱちぱちさせた。
…メドゥーサが微笑んだ…。彼女にとってめずらしいことが起きた。少年はじっと彼女の背を見つめ続けた。
「なぁ、ノア。可哀相とか言ってる次元じゃあねぇんだよ。これは神のご意志だ。」
アダムは、静かに瞳を閉じた。しかし、口は動いたままだ。
「たとえそれが我が子でも…アイツは…いや、アイツ等は俺達を越える存在だ。…心配無用!」
口から大量の煙を吐き出した。耳まで口が裂けた。
「さぁ…、安心して死にな。」
ノアはじっと黙り込んでいたが、とうとう動いた。体を支えていた剣をしかと両手で握り締め、前方に突き出した。
「主も相変わらずおしゃべりよのぅ…。どれ、一つ御灸を据えよう。」
ノアの挑発に対し、アダムの肩眉がピクリとあがった。それを愉快そうにメドゥーサは眺めていたが、彼女も痺れを切らし、杖を突き出した。
「この期に及んでまだ生き延びる気かぇ?」
その問いに、ノアは鼻で笑った。
「笑止…。誰がただで死んであげるものか…。この老婆…最期の最期まで、しぶとく生きてやるわい!!」
声と同時に、ノアは剣を天に向けて振り上げた。時同じく、他2名も最後の攻撃態勢に入った。目一杯力をため込む…。3人の声が重なった。
「さらばだ!!」
武器を一斉に振りかぶり、彼らの攻撃がぶつかった瞬間、辺り一面に鈍い地鳴り音が響き、草原一帯が真っ白になった。崖の上にいた少年達は、いきなりの突風を必死に耐えていた。ひどい砂埃で目も開けられない。足元が地響きでグラグラとゆれた。
…次第に揺れは治まり、前方を覆い隠していた砂埃も晴れてきた…。そして、突如、少年達の視界が開けた…。