天☆地戦争
清々しく澄んだ空気を肺一杯にため込んで、メドゥーサは満足気に天を仰いでいた。
ガイアも、初めて見る草原や草花に目を輝かせていた。
その様子を一歩下がって見つめる影があった。
ディヴァイアは2人の背後で静かにため息をもらした。
無邪気すぎる…。コレではあまりにも『井のなかの蛙』だ…。世界を制するには、あまりに無謀…。
ディヴァイアの2人を見つめる目は、どこか冷めきっていた。
ここでボンヤリしてても仕方がない…。先に話を進めなければと、ディヴァイアは口を開いた。
「それで?これからどうするおつもりで?」
2人が一斉に振り向く。先程の清々しい表情と打って変わって、仏頂面を向けられた。
一目で嫌われているのが見て取れた。
それでも、お構いなしにディヴァイアは話を進めた。気に掛けても限りがないことを知っていたからである。
「ジナから聞いた通りですと、天上軍が地上軍に戦争を仕掛けたとか…。ならば寝首を襲うのが得策ですが…」
「ヤだね!」
メドゥーサが話を遮る。
「そんなの…何の意味もないよ。コレは戦争なんかじゃないンだよ?」
ディヴァイアは相変わらずポーカーフェイスを気取っていた。
…が、内心眉をひそめていた。
この子は、また突拍子もないことを…。
「コレは只の僕らの喧嘩さ。だから…」
メドゥーサは軽やかに歩みを進めた。
「戦うのは3人だけで十分♪あの2人が中央に集まった瞬間、僕が決着をつけに直接逢いに行くよ。」
メドゥーサはくるりと振り返り、ディヴァイアをじろりと睨み付けた。
「だから、他のヒトには手を出すなよな。」
ディヴァイアは、ニヤリと口角を上げ、お得意の笑みを浮かべた。
「ま…ここで見てなよ♪」
そう言葉を残して、メドゥーサは高台を下っていき、次第に姿が見えなくなっていった…。
ガイアも、初めて見る草原や草花に目を輝かせていた。
その様子を一歩下がって見つめる影があった。
ディヴァイアは2人の背後で静かにため息をもらした。
無邪気すぎる…。コレではあまりにも『井のなかの蛙』だ…。世界を制するには、あまりに無謀…。
ディヴァイアの2人を見つめる目は、どこか冷めきっていた。
ここでボンヤリしてても仕方がない…。先に話を進めなければと、ディヴァイアは口を開いた。
「それで?これからどうするおつもりで?」
2人が一斉に振り向く。先程の清々しい表情と打って変わって、仏頂面を向けられた。
一目で嫌われているのが見て取れた。
それでも、お構いなしにディヴァイアは話を進めた。気に掛けても限りがないことを知っていたからである。
「ジナから聞いた通りですと、天上軍が地上軍に戦争を仕掛けたとか…。ならば寝首を襲うのが得策ですが…」
「ヤだね!」
メドゥーサが話を遮る。
「そんなの…何の意味もないよ。コレは戦争なんかじゃないンだよ?」
ディヴァイアは相変わらずポーカーフェイスを気取っていた。
…が、内心眉をひそめていた。
この子は、また突拍子もないことを…。
「コレは只の僕らの喧嘩さ。だから…」
メドゥーサは軽やかに歩みを進めた。
「戦うのは3人だけで十分♪あの2人が中央に集まった瞬間、僕が決着をつけに直接逢いに行くよ。」
メドゥーサはくるりと振り返り、ディヴァイアをじろりと睨み付けた。
「だから、他のヒトには手を出すなよな。」
ディヴァイアは、ニヤリと口角を上げ、お得意の笑みを浮かべた。
「ま…ここで見てなよ♪」
そう言葉を残して、メドゥーサは高台を下っていき、次第に姿が見えなくなっていった…。