天☆地戦争
ざっと10分は経っただろうか…。
ようやくノアは腹を抱えて笑いを堪えれるようになった。
笑いすぎて目に涙を溜めていた。
ノアが必死に呼吸を整えている向かい側で、メドゥーサが膨れ面をして座り込んでいた。
「おぃ!オマエだってな、あんま変わんねぇんだぞ!?人を散々笑い飛ばしやがって…。」
若干頬を染めながら、メドゥーサが反論する。
「だって…アンタ、いかにも『余裕』ぶってたわりに、殺すどころか攻撃すらできなぃなんて…。
なんか、ビビッてた自分がおかしくって…。
でも、ホッとして…。
そしたら、笑いが止まんなくって…。」
文章にならない言葉を発しながら、ノアは再び込み上げてくる笑いを必死に堪えた。
メドゥーサはその様子に、少し肩の力が抜けた。


おぃおぃ、目の前にいるのはオマエの敵だぞ?そんな気を抜いてていいのかよ…。

さっきまでの好戦的感情を感じなくなったので、メドゥーサは一先ず横になった。
どうやら、先程落ちてきた時の衝撃がまだ取れていないらしい。

ようやく、笑いの壺から脱したノアは横になったメドゥーサを見て眉をひそめた。


ちょっと、ちょっと。アンタの隣にいるのは敵よ?そんなに寛いでて良いワケ?

まったくお互いに戦意喪失してしまい、傷を癒す意味でも2人はとりあえず休戦することにした。
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