天☆地戦争

無造作に歩き回ったが、やっぱり見当たるワケもない。
まぁ、それは分かりきっていた。
ただ、予想だにしなかったのは…



「えぇお天気や〜。」

いつまでついてくる気だ？この女…。

どうやら、早いトコメドゥーサを見つけないと、解放されないよぅだ…

アダムは必死にメドゥーサの影を探した。

今この瞬間、メドゥーサが出てきたら…俺はアイツに感謝するかもしれない…

「…!?…」

何やら、視界の先にぼんやりと白い影が浮かび上がっている。
アダムが足を止めて目を懲らしていると、フラフラとよそ見をしながら歩いてきたガイアがアダムの背にぶつかった。
「アイタ〜…どなしはったん？」

ガイアの問いに返答がない。
小首を傾げたガイアは、アダムの顔を下から覗き込んだ。
覗き込んだアダムの顔は、口元は辛うじて笑っていたが、引きつっていた。
ますます首を傾げたガイアは、彼の視線の先を見上げた。
すると、ガイアの目が見開かれ、いつもの笑みが消えた。
「そんな…なんでぇ…?」