天☆地戦争
「よぉ、御老公様。お早い到着だな。」
鮮血のような赤い髪を振り乱して、顔の右半分から全身にかけてタトゥーを施した巨漢がヴォルテールの目に飛び込んできた。
「なんじゃ…。バルバロッサか。近衛隊の待機準備は完了したのか?」
近衛隊長、バルバロッサは巨漢を起こすと、首を左右に曲げながら自分の席に歩きだした。
「んなもん、とっくに終わってんだよ。ウチの隊は気がみじけェからな。」
ドカリと椅子に腰掛けると、大きい足を机の上に投げ出した。
「おい、早くあの大穴への出動命令を出せよ。ウズウズしてしかたがねぇ。」
「その話は全員揃うてからじゃ。」
そう言いながら、ヴォルテールも自席に座した。
「ちっ…堅ぇジジィだぜ…。」
「『慎重』なんですよ、ヴォルテール公は。」
入り口の扉から夕日が差し込み、2つの影が床に映し出された。
鮮血のような赤い髪を振り乱して、顔の右半分から全身にかけてタトゥーを施した巨漢がヴォルテールの目に飛び込んできた。
「なんじゃ…。バルバロッサか。近衛隊の待機準備は完了したのか?」
近衛隊長、バルバロッサは巨漢を起こすと、首を左右に曲げながら自分の席に歩きだした。
「んなもん、とっくに終わってんだよ。ウチの隊は気がみじけェからな。」
ドカリと椅子に腰掛けると、大きい足を机の上に投げ出した。
「おい、早くあの大穴への出動命令を出せよ。ウズウズしてしかたがねぇ。」
「その話は全員揃うてからじゃ。」
そう言いながら、ヴォルテールも自席に座した。
「ちっ…堅ぇジジィだぜ…。」
「『慎重』なんですよ、ヴォルテール公は。」
入り口の扉から夕日が差し込み、2つの影が床に映し出された。