天☆地戦争
「それで隠れたつもりか?」
ゼノンのハスキーボイスのトーンがさらに下がった。
「いい加減出てきたらどうだい?」

ギルバードは歯を噛み締め必死に震えを押さえ込もうとした。
ゼノンの背中から殺意がひさひし伝わってくる。

出たら…殺されるかもしれない…。だが、出なくても同じ事……
それなら…!!

体を奮い立たせ、ギルバードは勢いのままゼノンの背後に立った。
ゼノンがゆっくりと振り替える…。

ギルバードとゼノンは静かに睨み合った。
汗すら乾くような緊張感が2人を包んでいた。
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