君色
プロローグ
「……別れよう…」


「……え?」



彼のたった一言が、あたしを大きく変えたんだ……。


二人の間には冷たい風が吹いていたのを、あたしは覚えている………。



ねぇ、教えて?



本当の恋って何なのかな……。



あたしの前から去っていく彼の後ろ姿は、まるで別人のようだった……。



恋がこんなに辛いことなら、あたしはもう恋なんてしたくない……っ。



誰も好きになりたくない……っ。



誰とも付き合いたくない……っ。



この日をきっかけで、あたしは変わってしまったんだ………。




もう誰も好きになるはずはない……、ずっとそう思っていたはずだったのに……だったのに……。





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