君色
「河村~。河村達哉!」




どき・・・。




あたしの隣の席は空席のままだった。




クラス中もざわざわしている。




入学初日、遅刻とか休みとか考えられないから、先生も驚いてるみたい。





「河村はまだ来てないのか?じゃ次・・・」





と、その時。






ガラガラガラ~!!





教室の戸が勢いよく開いた。






そして・・・。





「遅れてすいません」




180くらいあると思われる長身に、整った顔立ちをしている男の子。






え・・・。まさか、さっきの・・・人?





ハアハアと息を乱しながら、教室の中に入ってきた。




< 18 / 31 >

この作品をシェア

pagetop