君色
「遅れてすいません」



クラス中の視線が一気にオレに向く。






やべ……、はずぃな。




「河村、初日から遅刻か?次からは気をつけろよ?」




担任と思われる先生は、いかにもどこにでもいそうなおじさん系。



30代後半はすでにきっているだろう。





でも、担任は怒っているわけでもなく、笑っていた。





とりあえず、安心して胸を撫で下ろす。






「席はそこな?伊藤の隣な」








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